アスリートのような鳥
いつもメジロを蹴散らしエサを独り占めしようとするヒヨドリだが、そのバトルにときどき第三のメンバーが参戦することがある。
胸に斑模様をもち羽の一部が朱色の鳥は、冬に北国からくる渡り鳥のツグミ。
ツグミはヒヨドリとほぼ同じ大きさだが、エサを前にするとヒヨドリに負けないというか圧倒する。その姿は、都会暮らしのスマートなヒヨドリと違って胸板がぶ厚いアスリートのよう。
ところでいかにも屈強そうなツグミは、じつは短命らしいという話がある。
山科鳥類研究所の「日本の野鳥の最長生存期間」によれば、ツグミ5年3ヶ月、メジロ6年10ヶ月、ヒヨドリ10年4ヶ月であり、これら都会で見られる三種類の鳥の中ではツグミが一番短命でヒヨドリのほぼ半分しかない。これはヒヨドリが並外れて長生きとも考えられるが、ちょっと気になるデータだろう。
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