一箱古本市

2011/12/10

深川いっぷくいっぱこ古本市

 告知が遅れましたが、深川いっぷくいっぱこ古本市が12月11日(日)まで開催中です。

 今回は、常連組に加えて強力な新規参加者もありバラエティ豊かな箱が並んでいます。さらに特別企画、「忘れないよ!大好きな人の著書&関連本三冊」の展示も行なわれています。是非お立ち寄り下さい。

5dsc05068 ところで先日、清澄庭園を歩いてみました。池に水鳥が遊び、木々に雪つりの縄がほどこされ冬を迎える準備中です。

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2011/11/27

第2回:くにたちコショコショ市

 晩秋の日曜日(11月27日)、第2回くにたちコショコショ市へ。

5dsc05034 国立市谷保付近の甲州街道を通ると、道路に沿って大きな屋敷が目に入る。大きな木が連なり、屋根の一部しか見えない広大な屋敷があり、東京にもこのような場所があるのかと驚く。「やぼろじ」は、そのような地域の一画にある。広い敷地の中に、平屋の建物、蔵、工房、井戸などが点在しており、さまざまなイベントに使用できるように整備されている。

 第2回くにたちコショコショ市は、「やぼろじ」で開催された秋のガーデンパーティーと同時開催、都内各地の古本イベントで活躍されている方々が集合。話題の古本女子はもちろん、注目の古本ユニット、実店舗をお持ちの古本屋さんまで、最近の古本イベントの良いところをぐっと凝縮したような世界が出現。どの箱も充実の品揃えで選ぶのに迷うほどだが、「我もまた渚を枕」(川本三郎、晶文社)、「花森安治の仕事」(酒井寛、朝日文庫)、「風太郎の死ぬ話」(山田風太郎、角川ランティエ文庫)、「アジェのパリ」(大島洋、みすず書房)などを購入。

 しかしなんと言っても今回のイベントの主役は、来場されたお客さんだろう。地元の大学生から子供連れのファミリーまで、お気に入りの本をじっくり選び、皆さん、イベントを楽しもうという余裕のようなものを感じる。都心で開催されるストリート系古本市に対して、ここはガーデン系古本市と言えそう。

 くにたちコショコショ市を企画された「ゆず虎嘯」さん、今日のイベントを企画された「やぼろじ」関係者の皆さん、楽しい一日をありがとうございました。

 さてこれで今年の古本イベントも終わりかと思ったら、まだまだあるので紹介。

 先ずは東京の東、深川いっぷくで「いっぷくいっぱこ古本市」が、12月7日~11日まで。

 次に田端の石英書房、第2回「ミニ古本市」が、12月16日~18日(日)まで。

 詳細は、開催者のブログを参照してください。 

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2011/11/06

弾丸日帰り古本旅行第8弾(ブックスひろしま2011一箱古本市)

 駅前の高層マンションが霞んでみえる雨模様の日曜日、東京駅から広島へ新幹線で向う。

 久しぶりに乗ったN700系新幹線は、車両が新しいのか座席間隔が少し広いように感じる。各座席ごとに電源コンセントはついているし、東京-新大阪間は無線LANも使えるらしい。不安定なワイヤレスモデムと消耗するバッテリを気にしながら仕事をしていたことが、すでに過去になったことを知る。しかし移動中も仕事をしなければならない人がいることを思えば、そんなに喜んでいられない。

5dsc04896b ブックスひろしま2011一箱古本市の会場は、広島駅から一駅目の横川駅、それに隣接するカジル横川。改札口を出て右側をみるとCAZLの看板を掲げる建物がある、カジル=CAZL、ショッピングセンターのようだ。

5dsc04910 一箱の出店場所は、一階入り口通路の中央と壁際、合計は20箱とのこと。地元に加えて呉そして東京からの参加者もあり、東京は駄々猫さん+水玉さんという超がつく元気コンビ。古本こまどり姉妹と書こうと思ったが、それではあまりに古くて通じなさそうなので古本(ユニット)PUFFYとしておこうか。

 出店者の箱を端から順番に見ていくと、小さな豆本と書票を並べるお店で、日本一小さいというその豆本を見せていただいた。小さすぎてルーペがないと読めないほど!絵本をたくさん詰め込んだ箱、怪奇本を並べる箱など、皆さんそれぞれ特徴を出している。でもちょっとおとなしい印象。BROWN BOOKSで「写真生活」(坂川栄治、晶文社、2002)、マツボックリ姉妹社で「コミさんほのぼの路線バスの旅」(田中小実昌、JTB、1996)を購入。

 帰りの新幹線で「コミさんほのぼの路線バスの旅」を読み始める。この1996年発行の本のタイトルは、泉麻人の本に似ているが、中の記事は初出に1980とあるからこちらのほうが先かもしれない。でも明らかに年が間違っている箇所がある、校正はどうしたんだろうか・・・。さきほど知ったのだが、田中小実昌は、学生時代を呉で過ごしており呉出身と言ってよさそうだ。

追加情報 11/07

5dsc04920 広島駅1Fのみどりの窓口で切符を購入し階段で2Fに上がると、左にお土産コーナー、正面に新幹線改札口がある。ほとんどの人はそのまま改札口へ向うが、発車まで時間があるならば階段の後側を見てほしい。少し薄暗いそこには鉄道ジオラマがあり、その向い側に店先に鉄道信号機が置かれた模型屋がある。鉄道模型・レールショップ・タブレットは、まさしく駅なかの鉄道模型店。JRの鉄道模型はもちろんだが、広島土産に最適な、広島電鉄路面電車のミニチュアも販売している。

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2011/10/23

弾丸日帰り古本旅行第7弾(塩竈ブックエイド古本バザー&一箱古本市)

 週末の土曜日、全国でブックイベントが開催された。秋田美郷古本市、宮城塩竈ブックエイド、長野小布施まちとしょテラソ、東京向島ふるほん日和、広島宮島ブックトレイルなどなど秋田から広島まで並ぶ。東京から鉄道日帰りとなれば塩竈か小布施のどちらかだが、小布施は以前行ったことがあるので、今回は塩竈を選び東京駅に向う。

 前日から雨が予報されていたので旅行客は少ないだろうと予想していたら、これが大はずれ。東京駅の東日本方面の新幹線改札口は、旅行客であふれていた。じつは上越新幹線で車両故障があり、時刻はすでに11時を回っているのに電光掲示にはまだ9時台の上信越新幹線の列車名がずらりと並び、そこにほぼ定刻で運行している東北新幹線が混ざり、それらを確認したり駅員に列車変更を問い合わせる人が集まっていたのだ。さいわい東北新幹線への影響はわずかで、空席がところどころに見える「やまびこ」に無事乗車し、そのまま仙台へ。

5dsc04752 仙台から塩釜は、東北本線で15分。乗客は、ぐっと少なく1車両に5~6人程度。塩釜駅で下車すれば、薄暗い空から雨粒が体にまとわりつくように降り、ここで演歌が聞こえてくればいかにも北の町へ来た気分となるのだが、駅から見える会場(エスプ塩竈)は、ご覧のような現代的なビル。会場へのアクセスは良くて、まさしく駅から1分。

 館内に入り二階に上がれば、休憩スペース前で、いきなりナンダロウさん、ドンベーさんの姿。やはり地方での一箱古本市となれば、このお二人を抜きでは始まらない。お二人から会場の様子や雰囲気を聞く。晴れていれば建物外側のテラス状の部分に箱が並ぶ予定だったが、あいにくの雨のため館内開催。一箱出店場所は、イスのある二階休憩スペースと三階奥の通路に分かれているなどなど。

 三階に上がると脳天松屋さん、古本Tさんと、これまた東京で大活躍されている方々が、地元の人たちと一緒に出店されていた。地元の方の箱は、純文学に加えて絵本・実用書・コミック・雑誌・学習参考書などの本が並び、出店者もお客さんも子供連れの若い世代の人が多い。一箱本送り隊の本も並んでいて、お客さんが取り囲んでいて人気が高い。”これ読みたかったのよ”と小説本を手にするオバサン、オシャレ系の雑誌をじっくりみる女子、そして漫画本をごっそり手にしてハシャグ子供など、じんた堂も「東京旅行」(les deux版)、「丸森さんちの手作り家具帖」など5冊を購入。

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2011/10/09

秋も一箱古本市で見つけた素敵なモノ

 今年も谷根千で「秋も一箱古本市」が開催された。

5dsc04709 さすが一箱発祥の地谷根千だけあって、どの箱を見ても、えーこんな本が出版されていたのか!あの本はこういう装丁だったのか!という本が並び楽しめる。本だけなく、それを取り囲む手作りのブックカバーや小物やチラシなど興味深いものがある。

 たとえばカフェEarly Bird前に出店されていた「古本T」さんの出品目録。

5dsc04713 ハガキサイズの小さな冊子、半透明の表紙を通してうっすらと見えるのは、今回の出品テーマである日本の「テロワール」。ページをめくると、出品されている本の表紙(カラー)と書籍情報がレイアウトされているが、その写真と文字のバランスが絶妙。冊子にリストされているのは、山本作兵衛、埴谷雄高、戸川幸夫、大島渚、相倉久人、小沢昭一、種村季弘などの本である。一見ばらばらに見えて、どこかその底に共通する流れがあるような。たぶん古本Tさんは、そこに日本の「テロワール」を見出したのだろう。

 この小冊子は、今回の「秋も一箱古本市」のために作成された限定版だそうだ。

 古本市になると、つい珍しい本に目がいってしまうが、このような素敵な作品に出会える機会でもある。

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2011/09/23

弾丸日帰り古本旅行第6弾(長野門前古本市2011)

 秋分の日、長野市で「長野門前古本市2011」が開催された。

 土曜を休めば3連休になる初日とあって東京駅は大混雑、東北・上越・信越など北へ向う新幹線ホームには長い列が幾重にも伸びていた。長野行き「あさま」自由席車両も、東京駅発車時から満員で通路に立つ人がでるほど。しかしその混雑も軽井沢まで、ここでどっと下車し空席が目立つようになり、終点の長野になるとあれっというほど人が少ない。

5dsc04629 まずは善光寺を目指す。

 長野には親戚もあり子供の頃から数え切れないほど訪れているが、ここ十数年は長野方面に来ても市内を素通りしていた。今回は駅前からゆるやかな上り坂を善光寺に向って歩くことに。古い商店が並んでいた一画がすっかり様変わりしてオシャレな明るいお店となっているが、磨り減った参道の石だけは昔のままのような。やはり彼岸だからだろうか、本堂も周辺のお堂も人出が多く、小さなバッジをつけた団体客があちこちに。

5dsc04646 本堂をお参りして、再び参道を下り善光寺を背にして大通りとなった所(St.Cousair)を左に折れて次に右に折れると遊歴書房の入っている倉庫のような建物KANEMATSUがある。よく見ると「遊歴書房」の白い小さい看板が出ているのだが、初めてだと気づきにくいかもしれない。次回は案内標識の設置をお願いしたい。

5dsc04651b 門前古本市の会場は、この建物の中。板張りの床を持つ建物は外から見るより奥行きがあり、通路を真ん中にして両側の壁に沿って店主さんと本を詰めた箱が並ぶ。ここで光風舎さん、ナンダロウさん、つん堂さんにお会いする。光風舎さんは、会津でお会いしたが長野市内に古書店を構えている地元古書店主さん。ナンダロウさんは、いまや全国に拡がる一箱古本市の創設者、つん堂さんは東京からの参加、その活躍は皆さん知ってのとおり。

 さて出店されていた箱の中身だが、東京の古本市でも見かけるものとほぼ同じだが、そのなかに信毎(信濃毎日新聞)の本が混ざっているのが、いかにも長野らしいところか。信毎の図鑑は私も愛用しているが、中身が充実していて図鑑マニアにはおススメの本なのだ。今回、私が購入したのは大正14年長野市の地図。復刻版だが、裏に職業別の索引がついている職業別明細図。親戚の家も載っていそうなので、じっくり確認してみようと思っている。

 今回も弾丸日帰り、長野には4時間ほどしかいなかったが色々充実した旅となった。さて次はどこへ行こうか・・・。

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2011/09/04

弾丸日帰り古本旅行第5弾(栃木編)

 タイトルはいつもの弾丸だが、今回は鈍行ユルユルの旅。

5dsc04280c 京成関屋駅・東武線牛田駅から北千住まで一駅だが、ここから接続がうまくいかず東武動物公園・南栗橋で乗り換え、ようやく栃木駅に到着する。駅前は、たたきつける雨で白く煙り歩行者の姿はなし。雨が上がるまでしばらく待ち、栃木一箱古本市の会場:山車会館を目指す。

 15分ほど歩き山車会館の前に到着すると1時過ぎ、まずは昼食をしようと大通りを先へ進むと、楽古市のポスターが貼っているレストラン。ここで限定オムハヤシを食べる、優しい味が好ましい。会計したときもらったパンフレットによれば、レストランALWAYSカマヤは、映画「ALWAYS3丁目の夕日」の撮影に使われた建物(映画では銀座の宝石店として登場)。昭和9年に銀行の支店として建てられ、現在はレストランカフェとして利用されているそうだ。

 ちょうど臨時運行しているボンネットバスが来たので、ALWAYSカマヤを背景にして撮影。ここだけ見れば昭和30年代での風景ですね!

 この付近、下野新聞支局、山本有三ふるさと館など、古い建物を利用した施設が集まっていて見所が多いが、ぐっとこらえて山車会館前へ急ぐ。広場に屋根付き+テーブルを置いた会場は、地元出版社の新刊本と古本屋さんが出店。コミック本から実用書まで、古本の種類は様々。下野新聞は地元だけあって、栃木関係の新刊本をずらりと並べていた。栃木の古い絵葉書を集めた本が気になったが、先客がずっと見ていたので断念。

 ここで「やまがら文庫」さんに出会い、本日の一箱大家さんと出店者が書かれた地図をもらう。土地勘のない私にとって大助かり、個別に配布しなくても良いから次回からは大家さんの場所を示す周遊コースの案内看板を出してほしい。山車会館から蚤の市通り、例幣使街道をたどって岡田記念館へ向うのだが、なかなか距離感がつかめず道を間違えたかと不安になるのだ。岡田記念館周辺でドンベーブックスさんとレインボーブックさんに会う。お二人とも全国区で活躍されているだけあって、本の品揃えが良く余裕の表情。

 ざっと見たかぎりでは、出店者もお客さんも皆さん落ち着いた雰囲気、そんな印象が残った栃木一箱古本市であった。

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2011/08/07

「ふるほん いっぱこ めぐり市」8月6日~9月4日

 上野にあるオーガニック&和カフェ「めぐり」で、「ふるほん いっぱこ めぐり市」が始まりました。

5dsc04081 参加店は、「モンガ堂」、「石英書房」、「駄々猫舎」、「甘夏書店」、「東京セドリーヌ」、「古本T」など、いずれも本関係のイベントで大活躍されている方々。古本に加えてブックカバーや雑貨などを並べています。じんた堂も末席で参加していますので、お楽しみ下さい。

 オーガニック&和カフェ「めぐり」は、上野にある呉服屋「鈴乃屋」2Fの左奥にあります。メニューはこだわりの食事・甘味が並び、店内はテーブル席に加えて一人用カウンターもあり。窓側の席からは大通りが見え、お一人様でも楽しく過ごせそうです。

 「ふるほん いっぱこ めぐり市」は、8月6日(土)~9月4日(日)まで開催。

 「めぐり」は上野広小路近く、以下の地図をご参照ください。
 
 東京都台東区上野1-20-11鈴乃屋本店2F
 TEL:03-3834-5154
 営業 10時~20時(ラストオーダー19時)


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2011/07/24

弾丸日帰り古本旅行第4弾(秋田編)

 18日、ブックイベント「秋田 Book Boat」一箱古本市が開催された秋田への弾丸日帰り古本旅行。

5dsc03754 いつもの弾丸日帰り古本旅行は、駅に向いそのとき来た列車に飛び乗っているが、今回はそうはいかない。18日は連休最終日と東日本パスの最終日が重なり、東北方面の列車はどれも満席状態。しかも「秋田こまち」は、全席指定。

 17日の午後、買い物ついでに「みどりの窓口」に立ち寄ったら、東京から秋田へのこまちは、朝ならまだ空席があるので帰りの列車だけなんとかすればよいことに。そこで秋田新幹線、青森からの東北新幹線、新庄からの山形新幹線などを調べてもらったが全て満席。結局、在来線で秋田から新潟へ、そこから上越新幹線を利用するコースを選ぶことに。いわゆる一筆書きコース、切符は東日本パスを利用。

 18日の朝、東京駅を出発した秋田行きこまちは空席が目立ったが、大宮で完全に満席となりそのまま秋田へ。隣席の秋田在住40年のオジサンから、秋田の県民性からはじまり歴史・気候・食物・祭礼などみっちり聞く。”小さい町だけど高級外車が多いし、女性は年をとってもパーマをして身だしなみがよい、それもこれも秋田人の「えぇふりこぎ」という性格からくるものなんだ”と、まるで教養講座のような内容。元教師のオジサンのシャベリが上手くて、思わず引き込まれてしまう。秋田駅でオジサンと別れ、オジサンおすすめの駅近くのお店で稲庭うどん食べてから一箱古本市会場の仲小路へ。

 駅前からすぐですと聞いていたが、それらしき会場は見えず。交差点を渡りさらに進むと、一箱古本市のノボリらしきものがはためていたので、ようやくそれと分かる。青空、強い日差し、ところどころにテントとパラソルが日陰をつくる通の両側に、一箱古本市の箱がゆったりめの間隔で並んでいる。

 店主さんの中に、ナンダロウさんと東京の古本イベントで活躍されているドスコイさんを見かける。ナンダロウさんの店主姿はやはり貫禄がある、ドスコイさんは故郷へ凱旋出店とのこと。地元店主さんは、静かに本を読んだりして落ち着いた雰囲気。箱は作りがしっかりしているしデザインも美しい、家にあるものをそのまま持ってきました言いながらも新しくてキレイな本が多くて、とても初めて開催される一箱古本市のように見えない。会津もそうだったが、ここ秋田はレベルが高い!ここで二冊を購入。

 それにしても暑い!つい本よりも秋田名物ババヘラアイスへ目がいってしまう。会場で売っていたのは若い女性なのでアネヘラアイスと言うべきかもしれないが、これはさっぱりして美味!

5dsc03810 秋田からの帰りは特急いなで新潟へ、これが予想以上の混みかた。改札口で聞いたときは全6両のうち前より3両が自由席とのことだが、実際に入線してきた列車は自由席2両+指定席4両という編成。早めにホームで待っていたので座席を確保できたが、通路に立つ人がでるほど。さらに途中駅で次々お客が乗車するので、ますます混んで車内温度もぐっと上がってきて空気がどーんと重くなる。しかしそれも夕刻になり一瞬にして解消。日本海に夕陽が沈み始めるや、車内の立っている人も座っている人も一斉にケータイやデジカメを取り出し夕陽を撮影しはじめた。それをきっかけにあちこちで会話がはじまり、沈んでいた雰囲気が軽くなる、自然の力は大きい!

 新潟駅に到着、上越新幹線に乗り換え新幹線で東京へ、全行程1200キロ、秋田への弾丸日帰り古本旅行はこうして終わった。さて次は・・・。

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2011/06/27

弾丸日帰り古本旅行第3弾(会津編)

 前回からしばらく間があいたが、6月26日(日)に第3回弾丸日帰り古本旅行を行なった。

5dsc03617 神戸の「女子の古本市」にするか、それとも会津のBook!Book!AIZUにするか迷ったが、”古本男子は北を目指すべし”との天の声にしたがって会津へ向うことに。東京駅から新幹線で郡山、磐越西線で会津若松へ向うルートを選ぶ。

 東北方面の混雑具合がいまひとつつかめないので、少し早めに東京駅に向い「やまびこ」自由席に乗車。座席は三分の一程度しか埋まらず空席が目立つ。郡山から会津若松へ向う磐越西線の列車も、乗客は車両の半分程度。日曜日の早朝ということもあるが、人出が少ない印象。

 磐越西線は初めて乗る路線、郡山からしばらくは田園のなか、やがて山が迫るなかを右に左に進むようになる。晴天ならば景色に見とれる鉄道旅になりそうだが、あいにく雲が低くたれこめ、どれが磐梯山か猪苗代湖かまったく分からず、きゅうに視界が開けたら会津若松に到着。駅構内の案内所で市内観光の案内図をもらい、野口英世青春広場へ向って歩きはじめる。

 広場をざっと見わたすと、右側に飲食店が入る建物がありトイレももそこにある。スペース左側広場の周辺に沿って地元カフェなどが出店、スペース中央に一箱古本市のグループが一直線に並ぶ。全てテントおよび長机が置かれPA施設も設置され、いままで見てきた屋外系古本市の中で最高の環境。会津の一箱古本市は今回が初めてだが、スタッフの皆さん本当に良い仕事をしている。出店者は、地元の方々に加えて東京で活躍されている方や長野から来られた方もありと、店主も箱の内容もそれぞれ特徴があって面白い。

 お客さんをみていると、ここも女子パワーが強いようだ。若い女性が森敦の研究本を購入したりと、ここまでは渋い好みだが分かるような、つづいて田中小実昌が好きだと語る女子が表れたのは驚いた!会津恐るべしである!近隣のカフェやお店でワークショップ、イベントや展示が行なわれ、雨のため外の人通りは少ないが、店内は満員という状態。もう少しゆっくり回りたかったか楽しい会津の一日となった。

写真は、ワークショップが行なわれていた紀州屋1934の店内。

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