橋巡り

2013/07/21

扇橋閘門一般開放2013

 駅の通路で大きなスーツケースをもった人を見かけた。たぶん海外旅行へ行くのだろう。電車内には大きな買い物袋をもった親子連れがいたが、こちらはスカイツリーからの帰りだろうか。いよいよ夏休みがはじまり、皆さん西へ東へ動きはじめたようだ。

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 夏休み恒例といえば、東京のパナマ運河・扇橋閘門の一般開放予定が発表されている。

 今年の一般開放は、8月16日(金)、17日(土)、18日(日)、23日(金)、24日(土)、25日(日)、30日(金)、31日(土)。

 パナマ運河は太平洋と大西洋をむすぶために作られた大運河だが、規模は小さいが同じ原理の運河が都内にあることはあまり知られていない。閘門という文字もなじみがないし、説明文を読んでもどのようなものか分かりにくい。しかし、ひとたび扇橋閘門をまじかに見学すると、その仕組みが分かり東京の高低差を実感できる。それは子供の社会科見学だけでなく大人にとっても新鮮な驚きだ。この時期、近くの現代美術館では夏の特別展「手塚治虫・石ノ森章太郎マンガのちから」が開催されている、これと組み合わせると夏休みの一日をたっぷり過ごせるだろう。

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2013/03/18

第6回橋めぐり終わりました

 第6回深川橋めぐり、無事終了しました。参加者・関係者の皆様ありがとうございました。

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2013/03/10

小さな橋の灯り

 深川内部の運河にかかる小さな橋は、ほとんどが鉄骨を三角形に組み合わせたトラス構造で、どれも同じような形をしている。そのため外形だけを見て、どの橋か言い当てることは難しい。まして周囲が暗くなる夜は、さぞかし判別しにくいと思ったら、じつはそうでもない。

 たとえば夜の亀久橋は、

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 そして夜の崎川橋は、

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 橋の照明をみると、亀久橋はステンドグラス風のもの、崎川橋は小屋のようなものと、橋ごとにそれぞれ特徴のあるデザインになっているのだ。永代橋や清洲橋のような大規模なライトアップもよいが、このような小さな灯りに出会うとうれしくなる。これも橋めぐりの楽しみだろう。

 3月17日に予定している第6回橋めぐりでは、これらの橋を歩きます。開催・募集案内はこちらです

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2013/03/03

第6回深川橋めぐりのお知らせ

 春の休日を深川の水辺ですごしませんか。「ふるほんばし2013」のイベントにあわせて第6回深川橋めぐりツアーを行います。今回のコースは、木場公園周辺の小さな橋(大栄橋(福永橋)、崎川橋、亀久橋)をめぐるミニツアーです。これらの橋は、江戸切絵図にその名を見ることができ、永井荷風の作品にも登場する昭和遺産でもあります。

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第6回深川橋めぐり開催案内

日時:2013年3月17日(日)13:30集合
集合場所:深川いっぷく 〒135-0021 東京都江東区白河3-2-15
所要時間:コース説明30分 徒歩約2時間 総距離:2.6km
定員:10名 参加料:¥200
案内人:じんた堂

予約先:Art Labo 深川いっぷく03-3641-3477 fukagawaippuku@gmail.com

 ふるほんばし2013は、3月13日(水)~24日(日)まで開催され、清澄白河・森下界隈の16か所でさまざまなイベントが行われます。詳細は、ふるんばしのホームページをご覧ください。 

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2012/05/20

小名木川を歩く終了

 フィールドワーク「小名木川を歩く」は、天気に恵まれ無事終了。

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 写真は、当日立ち寄った旧小松川閘門跡。荒川放水路(現荒川)を開削したとき中川・小名木川との間に水位差を生じたため、船の航路を確保するために昭和5年に設けられた。いま見えるのは上部1/3程度、残りは地中に埋まっている。

 この閘門が完成した頃の小名木川の風景が、永井荷風の作品「放水路」の中で述べられている。

 ”わたくしは小名木川の堀割が中川らしい河の流れに合するのを知ったが、それと共に、対岸には高い堤防が立っていて、城塞のような石造の水門が築かれ、その扉はいかにも堅固な鉄板を以って造られ、太い鎖の垂れ下っているのを見た。乗合の汽船と、荷船や釣舟は皆この水門をくぐって堤の外に出て行く”とある。

 この永井荷風の「放水路」は、青空文庫で読むことができる。

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2012/05/13

ゴールは萬年橋と清洲橋

 5月19日に予定しているフィールドワーク「小名木川を歩く」のゴールは萬年橋、そこから2~3数分で隅田川に架かる清洲橋となる。

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 どちらも関東大震災復興期に架けられ、しかも姿が美しいことで知られる。清洲橋は昭和3年、萬年橋は昭和5年に完成。

 永井荷風の作品「深川の散歩」は、清洲橋を渡るシーンからはじまる。文末に甲戌(こうじゅつ)十一月とあるから昭和9年(1934年)に書かれたのだろう、当時の清洲橋から見えた隅田川沿いの風景、萬年橋とその奥に広がる深川の町の様子が詳しく述べらている。
 
 この永井荷風の「深川の散歩」は青空文庫、岩波文庫「荷風随筆集上」で読むことができる。

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2012/05/06

クローバー橋

 小名木川クローバー橋は、小名木川と横十間川が十文字に交差するところに架かっている。Google Mapの航空写真でみると、その形は十字というよりXのように見える。

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 自然の河川では同一水面で十字交差はまずないだろうが、人工の運河が縦横に走る東京の東ではいくつか見かける。たとえば小名木川と大横川も、扇橋付近で十文字に交差しているが、橋も十字となるのはこのクローバー橋だけのようだ。

 5月19日に予定されているフィールドワーク「小名木川を歩く」では、このクローバー橋にも立ち寄る予定。

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2012/05/01

砂町銀座は・・・

 5月19日第5回深川橋巡りは、東京写真・研究準備室とのコラボで「小名木川を歩く」。その準備のために古い地図と現代の地図を見比べながらコースを検討していたら、下町の元気商店街砂町銀座は・・・・。

 まずは現代の地図で砂町付近を開き、砂町銀座を追ってみよう。地図の上では細い線でしか表示されないので、黄色の太線を路地に沿って引いてみた。中川岸辺から丸八通り、明治通りを横切り、突き当りをちょっと下に向うと斜めに走る清洲橋通りにぶつかる、これが砂町銀座を通る道である。

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 つぎに享和3年(1803年)の分間江戸大絵図で砂村付近をみると、中川から西へ斜めに通る路地を追うと、三角形の土地に突き当たり少し下がると川にぶつかる。川の名前は記載されていないが、これは流れの様子からみて境川。じつは清洲橋通りは、旧境川の流れに沿って造られた震災復興道路であると言われている。これらの位置関係をみれば、現代の砂町銀座は江戸時代からあった古い道そのものと言ってよいだろう。意外のところに、江戸の世界がいまも生きているのだ。ということで5月19日の「小名木川を歩く」は、この砂町銀座に寄り道する予定。

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2012/04/22

フィールドワーク「小名木川を歩く」の案内

 新緑の5月、写真家大西みつぐ氏が主催する東京写真・研究準備室でフィールドワーク「小名木川を歩く」が行なわれます。

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 小名木川は、江戸時代に開削され、いまも船が行き交う現役の運河です。中川船番所跡から隅田川に接する萬年橋まで、川辺だけでなく下町の元気商店街として知られる砂町銀座にも立ち寄る楽しいコースを予定しています。

日時:2012年5月19日(土)午後1:00~5:00、雨天決行
集合場所:都営新宿線東大島駅(大島口改札の広場)
解散場所:萬年橋(隅田川)
参加費用:¥500+中川船番所資料館入館料¥200
定員:20名(先着順)
参加お申し込みは東京写真・研究準備室へ。

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2011/08/28

第4回深川橋めぐりツアー終了

 第4回深川橋めぐりツアーは、無事終了しました。参加者の皆様、ありがとうございました。

5dsc04210 今回の橋めぐりツアー一番のハイライトであった扇橋閘門(おおぎばしこうもん)では、係員から水門動作の詳しい説明を聞き、実際の注水・水門の上げ下げを見学しました。

 訪れたときは満潮に向う時間帯とあって、水位は閘門外側はAP1.8m、内側はAP-0,9m、閘門の内外で水位差2.7m。閘門の外から見ていると、このような水位差があるように思えませんが、閘門管理塔から水路の前後をながめるとその差は一目瞭然。こんなにも違うのかと!

 さらに約3000トンの水がスムーズに注水される様子は圧巻、深川の中にこのような施設があったのかと参加者一同驚くとともに感動、次回は子供達に見せたいとの声が上がりました。

 写真は西(隅田川側)の水門、手前の暗い部分の水位はAP-0.9m、その外側の明るい部分の水位はAP1.8mです。

 この夏の扇橋閘門の一般開放は、8月31日(水)、9月3日(土)にも予定されています。夏休の自由研究まだ終わってない人、最後のチャンスです!

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