もう一度オールドレンズ

2021/10/25

オリンパスOMマクロ50F3.5で動画撮影

 オリンパスOMマクロ50F3.5は、OM-1カメラ登場時(1972年)からカタログに記載され、長い期間販売された。いまみるとF3.5は暗いと思うかもしれないが、かつてはほとんどのマクロレンズがF3.5やF4でこれが標準的な明るさだった。


Dscf3215-1s

 このレンズは、最大倍率1/2、最短距離23㎝、絞りF3.5-22。これを現代のミラーレスデジタルカメラに付けて動画撮影すると、どのような映像となるだろうか?それが下の動画。

 

 これは絞り開放F3.5、被写体との距離約32㎝、フォーカスはもちろんマニュアル。

 このレンズを使いはじめた頃は、これといった際立った特徴がなく目の前のものをそのまま描写する印象をもった。しかし光が不安定だったり日陰でも画がそれほど崩れない、柔軟性もあるような。ベテランの方が新しいマクロレンズが登場してもこのレンズを使い続けたのは、コンパクトさだけでなくこのような特性も関係しているかもしれない。

 久しぶりにこのレンズを使ってみると、やはり目の前のものをそのまま描写する印象は動画でも変わらない。しかし下の画像のように光をたっぷり取り込むと花をふんわりと描写することもでき、このレンズの違う一面を知ることになる。

Dscf0493s

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2021/10/02

オリンパスOMマクロ50F2で動画撮影

 オリンパスOMマクロ50F2は、OMマクロ90F2と同じように1980年代中頃に登場。50mm標準レンズではF2より明るいレンズは各社にあったが、マクロレンズとなるとOMマクロ50F2は抜きんでた明るさだった。

Dscf0268s

 このレンズは、最大倍率1/2、最短距離24cm、絞りF2-16。これを現代のミラーレスデジタルカメラに付けて動画撮影すると、どのような映像となるだろうか?その答えが下の動画だ。

 

 これは絞り開放F2、被写体との距離約35㎝で動画撮影。フォーカスはもちろんマニュアル。

 このレンズは、開放F2から十分に使える。絞り開放では、溶けるような滑らかなボケのなかに狙った被写体だけ浮き上がる画となるし、絞れば背景まで細かく描写する。カメラ背面の液晶モニターで見ても解像感がありピントの山をとらえやすく、近距離のピント合わせもスムーズにできる。

 さまざまなマクロレンズを開発してきたメーカーだけあって(1995年カタログには7本記載されている)、このレンズの描写と操作性のツボの押さえ方は絶妙だ。

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2021/09/24

オリンパスOMマクロ90F2で動画撮影

 オリンパスOMマクロ90F2は、明るくてもF2.5やF2.8というそれまでのマクロレンズから頭一つ抜き出ていた。OMレンズ群の中では登場が遅く(1980年代中頃)、当時のカメラ雑誌で解像力・カラーバランス共に高評価を受けた。

Dscf0227-1s

 このレンズは最大倍率1/2、最短距離40cm、絞りF2-22。レンズ横にあるのは純正フード(ゴム製)。このレンズを現代のミラーレスデジタルカメラに付けて動画撮影すると、どのような映像となるだろうか?その答えが下の動画である。

 

 絞りはF2、被写体との距離は約60㎝。使用しているデジカメのイメージセンサーがAPS-Cサイズなので、画角は35㎜換算で135㎜相当となる。

 OMマクロ90mmF2は、オリンパスのマクロレンズを代表するような存在。何といってもF2という明るさで注目されるが、F2でも画像がしっかりしており、ピント合わせもしやすい。90㎜という焦点距離も、マクロ撮影では被写体との距離(ワーキングディスタンス)がとれて使いやすい。背景のボケが滑らかなので画像全体が少し柔らかい印象もあるが、狙った被写体を拡大してみると細部までしっかり捉えており緩さはまったくない。

 OMマクロ90mmF2は、すでに登場から30年を経たいわゆるオールドレンズだが、いまなお最新のミラーレスデジタルカメラでも十分に使えそうだ。

 最後に参考として絞りF16で撮影した映像を紹介する。こちらは葉がはっきり写っており、背景の様子もよく分かる。

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