An affair to remember
Hit Jazz Bookは、前回の月光価千金で紹介したOur Jazz Songから約20年後の1958年(昭和33年)に発行された楽譜集。
その目次は、ニュー・ヒット、ポール・アンカ・ヒット、エルビス・プレスリー・ヒット、映画主題歌、カレント・ヒット、ユア・フェバリット・ソングスの6グループに分けて曲名を並べている。このようにグループ分けしたなら本のタイトルはHit Music Bookとでもしそうだが、Hit Jazz Bookとしている。
どうやら昭和の始めから30年代までは、ジャズという言葉はシャンソンやタンゴを含めて幅広い音楽に使われていたようだ。もしかしたらクラッシクでない西洋音楽ぐらいの意味かもしれない。
ところでHit Jazz Bookに「想い出のロマンス」として掲載されている曲がある。これは1957年に公開された映画「めぐり逢い」の主題歌で原題はAn affair to remember。直訳すれば「想い出の出来事」や「記憶に残る事件」になりそうでロマンスという言葉はすぐに思い浮かばない。
しかしBSで映画を観たらストーリーはまさしくラブロマンス、さらに歌詞のなかにA love affair to remember とありAn affairは恋愛のこと。となれば主題歌名「想い出のロマンス」もなるほどとなる。下に載せたのは映画「めぐり逢い」の主題歌シーン。
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