赤朽葉(あかくちば)積もる
遅ればせながら初詣のために山の寺を訪れたら、境内隅にモミジの落葉が分厚く積もっていた。
紅葉はすでに終わっているが、落ち葉となってもまだ赤みを保っている。この地面の光景を見て赤い絨毯と言うのは、いかにもという感じがする。それでは何と言えばよいのだろうかと悩むが、適切な言葉が浮かばない。
冬に見かける紅葉の名残のような落ち葉の色をなんと言えばよいのだろうか?困ったときの色事典ということで調べてみたら、退紅(たいこう)という色名があることを知った。これは紅がくすんだ色とされており、鮮やかな紅葉がすこし色が抜けてきた状態を示すのに使えそうだ。
しかしこれでは落ち葉であることが伝わらない。そこで落ち葉に関係する色を探したら、朽葉(くちば)という色名を見つけた。色サンプルは明るい薄茶色、たしかにそのような落ち葉はよく見かける。しかし落ちてなお赤いことが伝わらないと思ったら、赤みを帯びたものを赤朽葉(あかくちば)と呼ぶとある。ということで上に載せた写真を「赤朽葉積もる」としてみた。
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