インスタントカメラ

2022/12/10

Instax SQUARE link プリンター

 いま我が家でフィルムカメラといえば、富士フイルムのInstaxである。なかでもInstax mini Evoは、カメラとして使うだけでなくフォトプリンタとしても使えるInstaxシリーズの最強製品の印象がある。

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 Instax mini のプリントは、長方形のほぼクレジットカード・サイズ、できればもう少し大きな画面が欲しい。となるとminiの2倍サイズのInstax wideが真っ先に思い浮かぶが、最近は正方形フォーマットで撮影することが多いのでInstax SQUAREを選ぶのもありだろう。できればInstax mini EvoをベースにしてフィルムをSQUARE判にしたInstax SQUARE Evoのようなカメラがあればと思う。それはかつてあったSQ10, SQ20 でしょうとの声が聞こえてきそうだが、いやいやあくまでもEvoのSQUARE判が欲しい。

 そうは言ってもないものは仕方ないと思っていたら、新型Instax SQUARE Link プリンター発売のニュースがあったので販売開始早々に入手。最近の製品だけあってスマホアプリと連携して使うことを前提にしたプリンターは、私のスマホ(Android)でも問題なく接続できた。まだスマホ内の画像をそのままプリントしたり、フレームを付けてのプリントしか使っていないが、いまのところうまくいっている。

 はじめは操作メニューのアイコンの英語表記(Simple、Editableなど)にちょっと戸惑ったが、慣れれば問題なしだろう。またアプリの中からスマホのカメラを起動し、SQUAREのプリントイメージを見ながら撮影する機能もある。すなわちスマホ+プリンターで、一体型のInstaxカメラのように使うことができるのだ。

 上に載せた写真は、プリンター本体とプリント例。プリントの上左はアプリでクリスマスツリーのフレームと文字(Xmas)を追加したもの、上右はフレームのみ追加、残りの3枚はそのままのプリント。画像は、全てデジカメで撮影したものをスマホへ転送し使用した。

 気になるプリント品質だが、従来のInstax SQ6(アナログカメラ)は明るめでフワッとしたプリントだったが、Instax SQUARE Linkのアプリは明るさ・コントラスト・彩度を調整可能で鮮明でカチッとしたプリントも出来る。

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2022/01/04

最新チェキinstax mini Evoと遊ぶ

 2021年12月3日に発売されたinstax mini Evoは、外観はクラッシクだが新機能をぎっしり詰め込んだ最先端チェキ。その注目点は以下の三つ。

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1.明るいレンズ

 従来のチェキは 60mm F12.7のレンズが搭載されていた。60mmは35mm換算で34mmぐらいでまあまあ広角だが、F12.7は背景のボケなどは期待できそうもない。ところが、Instax mini Evoのレンズは35mm換算で28mmF2。これはフィルムコンパクトカメラでもめったにない明るいレンズ。このレンズスペックは、2019年に発売された新時代チェキinstax mini LiPlayと同じでまさしく新世代のレンズ。

2.アナログカメラのような操作感

  カメラ背面には液晶モニターと押しボタンが並ぶが、フィルターエフェクトはダイヤル操作、レンズエフェクトはレンズ外周を回す、プリントはレバー操作などアナログ操作感をたっぷり盛り込んでいる。また、従来のチェキ同様にボディ前面シャッターボタンに加えて、カメラを横持ちしたとき右人差し指がちょう当たる部分に二番目のシャッターボタンがある。いわゆるツインシャッターボタンを装備している。

3.強力なスマホアプリとの連携

 このカメラはアナログ+デジタルのハイブリッド、スマホアプリと組み合わせるとデジタルガジェットに変身する。たとえばスマホアプリの「DIRECT PRINT」は、このカメラをフォトプリンターに変身させスマホ内の写真をプリント。「REMOTE SHOOTING」 は、このカメラをスマホで操作するリモートカメラに変身させる。「TRANSFERRED IMAGES」 は、カメラ内の写真を Instax フレーム付きでスマホへ取り込む。

 まとめ

 従来のチェキがシャッターボタンを押すと撮影・プリントが一気に行われるのと違い、このカメラは、まず撮影を行い、次にその中から気に入った画像を選びプリントする。いわゆる「プリンター付きデジカメ」のようなもの。実際に使ってみると、最新機能とクラッシックな外観のギャップが面白く、フィルム・レンズのエフェクトも多彩で様々な表現ができる楽しいカメラだ。

 さらにレンズ性能の向上に加えてプリントモードに色彩豊かな instax-rich が追加され、従来のチェキからワンランクアップのプリント画質が得られるなど基本性能が向上していることも見逃せない。下はその撮影例。

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2018/11/18

チェキで四角い写真

 FUJIFILMから発売されたINSTAX SQ6は、スクエアーフォーマットいわゆる四角写真が撮れるチェキ。

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 今回、SQ6テイラースウィフトエディションで撮影する機会を得た。TVCMにも登場するこのカメラは、歌手のテイラースウィフトがデザインを監修したモデル、ブラックボディのカメラ前面に英字新聞風の金色文字がプリントされ、さらにテイラーのサインがボディ背面にプリントされている。このように外装はちょっとオシャレに変身しているが、中身は通常のSQ6と同じらしいので、ここからはSQ6として紹介する。

 最初にSQ6を手にしたときの印象は、想像していたものよりサイズが大きいことだ。チェキスクエアの画面サイズは、従来のチェキ画面の長辺をそのままに正方形にしたそうだが、これにより画面の面積は35%大きくなり本体もそれに応じて大きくなったのだろう。

 撮影モードや操作方法は従来のチェキとほぼ同じなので迷うことはないが、最初にファインダーを通して被写体を見たとき少し違和感を覚えた。SQ6のファインダーは、ボディ背面の右隅に搭載されている。これは従来のフィルムカメラによくあった、ファインダーをボディ背面左隅に搭載したものと逆位置だ。しかし撮影しているとそれも気にならなくなり、普通のカメラのように扱えるようになる。

 最後にSQ6を使用した感想をまとめると、何といっても画面サイズが従来のチェキより大きく、しかも真四角な写真プリントがその場で簡単に得られるのがじつに楽しい。さらに失敗もそのまま記録するフィルムカメラの特性も備わっていて、デジタル化で薄れたシャッターを押すときの緊張感と撮影がうまくいったときの達成感を再び思い出させてくれる。

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2016/12/11

ゾフォートに触れる

 ライカ・ゾフォートは、フジフィルムのインスタントカメラ・チェキをもとにライカが開発したカメラ(簡単に言えばライカ製チェキ)。発売は2016年11月19日、そのゾフォートに触れる機会があった。

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1.外観

 まずはゾフォートの外観を見てみよう。ボディは直線で構成され四角形、ボディ左右上部にストラップ取り付け金具、底面に三脚穴。ボディカラーは、ホワイト、オレンジ、ミントの三種類、どれもツヤをおさえた落ち着いた色調。(写真はミントカラーのゾフォート)

2.撮影

 早速、屋外で景色を撮ってみたが、結果はピントが甘く露出も少しオーバー気味。じつは、これは私の使い方が間違っていた。ゾフォートは、電源を入れたままだとクローズアップ撮影モード(0.6~3m)になる、遠景を撮るためにはレンズ周りのリングを一度回して遠距離撮影モード(3~∞m)にしなければいけないのだ。遠距離撮影モードにして再度撮影したらクリアでしっかりとした写真が撮れた。マクロモードもあり、ピントが合う範囲は0.3~0.6m。これは意外とシャープで、テーブル上の料理撮影などに使える。また露出補正もできるので、自分好みの明るさで撮影することもできる。

3.感想

 ゾフォートを使って感じるのは、これがフィルムカメラとしてデザインされていることだ。フジ・チェキは、女子のカワイイ持ち物を目指したようで、その操作系はカメラ付きケータイやスマホと同じように縦位置で使うようにレイアウトされ、カメラというより手軽に使えるコミュニケーション・ツールのような印象をもった。一方、ゾフォートは、横位置で使うように操作系をレイアウトし、昔ながらのフィルムカメラに似た操作感があり、どこか懐かしい気持ちにさせる。いわゆるデジタルでなくアナログ(フィルム)カメラを手にしているる気分にさせてくれるのだ。基本メカや部品はフジと同じかもしれないが、ゾフォートはスタイリングを含めてインスタント・フィルム・カメラに新たな方向性をもたらした魅力的なカメラだ。

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